むくみと排毒の本質-前半

むくみ・排毒

あなたも足がむくんでませんか?

(記:日本ホリスティック医学協会理事-本部千博)

最近、気になることがあります。
女性で足がむくむという方が意外と多いのです。
足がむくむということは簡単に言うと足にたまった水分が上に流れにくいということです。

なぜ流れないようになってしまうのでしょう?
何が流れているのでしょう?
血液なのでしょうか?
体液やリンパ液なのでしょうか?

むくみの原因をもう一度考えてみましょう。

蚊に刺された時を思い出してください。そうです、あのかゆくなった状態です。
腫れてくるとまるでオレンジの皮のようになってきます。
押さえると白くなりますが、離すと血液が充満してまた赤くなります。

この腫れた状態の中で細胞は盛んに戦っています。
なにと戦っているか、というと蚊の唾液中の毒素と戦っているのです。
細胞は毒素に反応し、ヒスタミンが出たりリンパ球が集まりだしたり、大変です。
毒素が中和されると次第に赤みが取れ本来の皮膚のように何もなかったかのごとく元に戻ります。
これが局所的な腫れの状態です。
異物に対する反応がむくみの状態になります。

さて、健康者の足のむくみは何が悪いのでしょうか?
実はこれがリンパの流れに関係していきます。

むくみが解消されにくい方はリンパ液の流れが非常に悪いのです。
リンパ液の流れと関係が強いのが気の流れ、エネルギーの流れです。
 中国では「痛即不通、普通即痛」と言われるように滞りが治れば痛みはすぐに解消されるといっていますが、むくみは気のエネルギーやリンパの流れの滞りです。
結論としてはリンパの滞りはその滞りをとればいいのです。

血液とリンパ液と気の流れは一体

もう一つ最近わかってきたのはリンパの流れが滞ってくるとそこにリンパ液が溜まり腫れているだけではなく、本来ある細胞が整然と並ばずに雑念とし筋肉細胞の場所に脂肪細胞が入ってきたりするのではないかということです。

リンパの流れは表面近くの流れや深部の流れや深さで異なってきます。各種の治療が人によって効果があったりなかったりするのはこんなところに原因があります。
血管系とリンパ系や気のエネルギー系は表と裏の関係になっています。
たとえば、静脈系が一般河川だとするとリンパ系は地下水脈です。
一般河川が氾濫するように地下水脈も水量が多いと地滑りの原因になったりすると最近言われ始めました。また、地下と言っても地下数メートルの流れと地下100メートルの流れでは違います。

リンパ系の還流は静脈系の還流と同様に非常に重要です。
静脈系と違うところは流れが遅いことと、リンパ節という関所があることです。

リンパ節の働きもなかなか巧妙です。身体の中のバイキンをせき止めて、簡単にそれを広めません。
足の付け根のリンパ節(鼠茎リンパ節)が腫れてが病院の外来に来る患者さんで多いのは足のほうの傷が原因のことが多いです。
水虫の傷からバイキンが入ったり、犬にかまれた傷からバイキンが入ったりしたときにリンパ節が腫れたりします。
この関所によって他の臓器を守ってくれるわけです。

リンパ系は解毒と排毒を同時に行う

呼吸器系のリンパもすごいです。まず、のどで身体を守ります。
扁桃腺やアデノイドは腫れるからといってやたらに切るものではありません。
さらに肺には肺門リンパがあり、結核のときなど広がるのを防いでくれます。

小腸が癌になりにくいのは腸壁にたくさんのリンパ小節があり、悪さをする輩をかたっぱしから監視しているからにほかなりません。

さて、リンパの流れの重要性が少しは理解できたでしょうか。
知り合いにイギリスでアロマテラピーを学ばれた方がいてお話を聞くとイギリスではリンパマッサージで癌をも治してしまうそうです。
日本でお医者さんにそんなことを話せばきっと癌の転移が早まると目くじらを立てて怒られそうです。
リンパの流れを良くすることによって全身のリンパ節で癌細胞をやっつけるのでしょう。

同時に排毒の方法も駆使しているようです。
日本では西洋医学の医者の中で排毒と言おうものなら、白い目で見らるそうですが、どうもこのあたり、リンパの流れや解毒・排毒の機能に、この身体の本質がありそうです。

 筆者は最近は薬も出さずに排毒を中心にしてますが投薬の方法よりかえって病気はよく治ります。

「むくみと排毒の本質」後半の記事はこちら

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